真実の人

利乃

真実を追求する能力　　A
事実を追求する能力　　B

事実を追求する人は頭が良い人に見える。
しかし、自分が不利な時＆環境が悪く感じる時に耐えれない。
そのため、環境を支配しようとコントロールの技術を覚える。
そして、人をコントロールし、苦しめる。

信也くんは、真実の人である。
だから気楽に見えて、好きなことだけしてるように見える。

彼は　真実の天才である。
母は　事実の天才である。

ある日、信也くんに、「今着ているカッターシャツ、今日は洗わないでね。」と、伝えた。
しかし、脱水が済んだ洗濯物を見てみると、洗わないでね。と、伝えていたカッターが顔をのぞかせていた。

私は思わず、洗わないとわざわざ伝えたやん！と言った。すると、彼は、「のりちゃんいつもきれい好きやから、てっきり洗ってね。と、伝えたと勘違いした」と、言った。

私は事実について腹が立っていた。しかし、信也クンは腹をたてる私を見て、叱りつけた。「僕がいつもあなたの個性を意識し少しでもお役に立とうとしている事に気づかないのか！」と。寝る前まで、永遠にお説教が始まった。私の意識はもうろうとしてきた。そして、時々聞こえる信也くんの声が、深い深い眠りに入り込ませた

朝起きて目に飛び込んで来たのは新聞に書かれた、とある文章。価値ある人生を開くもの　ー　それは、「今までどうであったか」ではない。「これからどう生きるのか」「この力強い前向きの一念である」と。

真実に心を向けると、確かに温かな信也くんの心を優先出来る。
それが、未来の世界に自ら入ることだ。と気付いた。
しかし、事実にこだわるだけなら、怒り以外何も生まれない。感情が自分を支配してしまう。

やはり今、私は価値ある人生を開いていきたい。
前向きの一念で！！

～しなければならない　ケアレスミスを指摘し人を受け身にさせる。
事実主義は人を殺す

～したい　自発能力は人をのびのびさせる。
真実を境涯高く見極めていきたい。

利乃