2019
08.23

「傲慢」

利乃

人間には元来、傲慢な悪魔が住み着いている。私は大丈夫。って、言い切れる人は欲を制覇し仙人のような生活をし、そして自問自答を繰り返しながら己身と戦い続けている人だろうか~。

その人の立場に立って一緒に励ましの笑顔がおくれる人格者。見栄がなく自分を決して特別だと思っていない人。私は、それらと全く正反対の人と一緒に住んでいる。

父はリンゴが好きで、かかさずにリンゴを買いに行く。
しかし、母は夕食に果物を食べると体が冷えるので決してリンゴは食べたくない。と、私に訴える。
父のために切った夕食のリンゴを母が「食べたい欲求」に勝てずに、食べる。その後、母が「私は夕食にリンゴを食べると体調が悪くなるんや。何度言ったらわかるんや!」と、私を責める。
私は何も悪くないのに・・・。

リンゴを父に渡す時、「パパのやで」と言っても、見たら食べたいから。と、つまみ食いする。
そして、又、私に恐い顔で文句を吐く。

月日が経ち、やっと学んだのか、夕食にリンゴを食べるのを彼女は自らやめた。
が、「お昼3時に自分のためにリンゴをむかないのならリンゴは絶対買わない」と、文句を言う。
そして、私達が食べたい果物も買うな。と、言う。

私達は自分で買うのに・・・見たら食べたくなるから。と、いう理由である。
どこまで、自分中心なのだろう~。

私は仕方なく、昼の3時にリンゴをむく。そして、笑顔でリンゴを渡した。彼女は「昼食べへんかったら、もうリンゴは買わへんと言ってたんや。」と、正論ぶりながら私の手からリンゴを受け取った。

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