2019
08.17
08.17
「ジキルとハイド~両方の顔」
穏やかな天気が続いているが、マンションの一室内では人間の両極端の顔が明らかに存在している恐怖がある。
私が座っている膝の上に、彼女がゆがんだ表情でガムテープ5枚ほどにひっつけたホコリを投げすてた。「こんなにホコリがあるんや。 私の10本の指が悲鳴を上げている!なんとかせい!」と言うのだ。
私は、なにが起こったのか一瞬わからなかった。
私のひざ掛けが汚れ、私の鼻はムズムズし始めた。
私は案外きれい好きで毎日掃除はかかさないし、お客様からも「きれい好きですね」と言われるほどなのに・・・多少のホコリは、どこにでもあるよね・・・。
彼女は「もう昼の3時や。寝る時間が無くなるわー」と、言い自分の部屋に入った。そして1時間ほど経って部屋から出てくると、手入れしている観葉植物を見て「わぁー おおきくなった。カワイイねー」と、ネコ声を上げて観葉植物に向かってしゃべっている。同じ人間とは思えない言葉を吐き、同じ人間とは思えないほど表情を変える。
思わずペンを執ってしまった。
自分だけの世界で生きているオカルトだ。彼女の不可解な行動。
人のせいにした後、2秒も経たないうち、姿見鏡の前に立って自分の髪をさわり始めてる。
物が行方不明になったら、私(乃理子)のせい。
自分の体調が思わしくないのも、乃理子のせい。
彼女にとってイヤな事が起こるのも、乃理子のせい。
そして、気分の良い事が起こると「自分の素晴らしい性格のおかげ」と語る。
同居して1年間、1日1日、毎日毎日、文句と愚痴を吐かれ人権侵害を彼女から、私は投げ続けられている。
「人間はパンチを受けるより、悪口を言われるほうがつらい」と、
世界的に有名なボクサーが語っていた事を思い出す。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。