10.01
月夜のファンタジー
優しさ のぶのり 人華
私の苦しい時。
窓を開けると、キツツキさんが窓ガラスの真ん中の一番近いところで羽根を大きくバタバタと拡げてがんばれ。がんばれ と、5秒ほど私を励ましてくれた。
私がストーカー被害に遭っていたころ。
悲しい時に、夜、信也くんとしょうざんゴルフからの道に散歩に出かけると、薄明かりの舗装道に人っ子一人、クルマ一台、通っておらず満月の明かりが道を照らしていた。
「何か大きな生き物がいる」と、信也くんが教えてくれた。
あれ。たぬき?きつね?行ってみようと近くまで近づくと、真っ白な大きなネコだった。
お顔は美しくて、オーラーを放っていた。「どうしたの?」とネコさんに訪ねてみると、ミャー♪ と鳴いたので、一緒に散歩しようと誘ってみた。すると私の足元に寄ってきて私から離れない。
3人だけの世界。
ゴルフ場の坂道脇の少し高さのあるコンクリートをスタスタと私達と歩調を合わせて歩き登っていく。どう見ても飼い主さんは、私&信也くん。まるで、おどき話しの中にいる感覚。時が止まっている。
私は、すぐに彼女の雰囲気から、彼女を 【 ミュー 】と名付けた。
わが家までずーっと、ミューと一緒に歩いた。あまりにも不思議で、止まって抱き上げてみた。
私にとってはあまりも重たくて、ネコさんの体が、「ぐ~~~っと」私の胸から膝まで伸びて、ぬいぐるみみたい。ミューはじーっとしている。のぶやくんが「僕も」と。信也くんに渡すと、何故かすぐに暴れ出した。
ふと気付くと、ミューは私たちの家の玄関前に、ちょこん”と座り込んで私たちを見上げている。
まるで、わが家に帰って来たように、ドアが開くのを待っている・・・
私たちは、ふっと我にかえる・・・これは現実なんだ。。もう終わり。あなたとの夢のようなひととき・・・。
ゴメンね。わが家はお客様がたくさん来る家なので、飼うことは出来ないの。
私はすぐ家に入り、玄関で待つミューにミルクとかつお節を差し上げた。
信也くんも、私も涙目・・・涙目・・・。
心の中で、ゴメンね。ここでさよなら。ゴメンね。ゴメンね。
と、伝え、玄関のドアをゆっくり閉めた。
気になって・・・5分も経たないうちに玄関のドアを開けてみると、ミューの姿はなかった。
次の日も次の日もミューに会えるかなー。と思い、同じ場所に行ってみるが、もう二度と会えなかった。
あの時の「まるでおとぎ話のような時間」を、のぶのりは一生忘れない!!
あんなに美しすぎるネコは今まで見たことがない・・・。
私がさみしい時、つばめさんが毎日私の家に来てくれた。一生懸命、巣を作り始めている。
オスとメスの絶妙なコンビがすごすぎて、毎日おしゃべりするのが楽しみだった。
卵を温め始めた時の6月8日、カラスに殺された。
泣きながら掃除をした。
次の日、洗濯物を干そうと窓を開けると、二羽が私の目の前に来てくれて、「ありがとう」と舞ってくれた。手を伸ばしたら届くぐらいまで近い。元気元気だよー。と、いっぱい私の心にテレパシーを送ってくれている。
その日、不思議と信也くんの叔母が膵臓がんで亡くなった。
その叔母は、信也くんが小さいころから、のぶやくんを応援してくれていた。
信也が商売するなら、投資するわー。と.そして、私には、「信也は教祖になれるでー(笑)」、「のぶやが食べるみかんは、1個1,000円で売れるでー」と、いつも励ましてくれていた。
宇宙からのメッセージはある。
優しさは人を元気にするし、ステキな人間としての贈りものだと教えてくれている。
私が食べたいものは、不思議をとその日に、「ピンポーン」と、インターフォンが鳴り、
知人が 「これ食べて」 と、持ってきてくれる。
あれ~。今日私がとっても食べたいと心から思っていたものなのよー。
ありがとう。ありがとう。
宇宙は優しさで動いている。
私だってストレスが溜まる。髪を切りに行きたいと思う。
クーポンを探して出かけるが、お金足りるかなぁ。と、思い歩いていると、なぜか私の足元に、1000円札が風に乗って飛んできた。ワォー!これで安心。ありがとう。
宇宙は優しさを教えてくれているのかなぁー。と思った。
人に優しくすると、こうまで。こうまで。不思議なことが起こるんだなぁー。
そう言えば、私が小学生の時、旅行先の喫茶店のトイレに入ったらボストンバックが置いてあって、チャックを子供ながらに開けてみたら、1万円札がボストンバックにいっぱい入っていた。すぐにママー、と言ったら、一緒に旅行に行っていたおじちゃんが、喫茶店のマスターに、伝えてくれた。あとは知らない。
宇宙からのテレパシーで、札束のお金も宇宙から入ってくる。と、なんだか思う。
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